silkmilkの日記

カメラをもって徒然なるままに

モノクロで撮る桜 #2

どこか儚げで女性的な花と力強く男性的な幹のコントラスト。桜は花や枝ぶりにばかり目が行きがちだが、幹の形や木肌の表情も味わい深い。 <equipment>FUJIFILM GFX50R + Leica Summicron50mm f2.0

モノクロで撮る桜 #1

東京の桜もやっと開花したが、予報によると暫く青空を拝めそうにない。今年は曇天の下で満開の桜を愛でることになりそうだ。 <equipment>FUJIFILM GFX50R + Leica Macro Elmarite60mm f2.8

適材適所

友人の音楽発表会でX100Fを持ち出す。GFXとGF110の大型装置を振り回すのが憚られる前列中央の位置からの撮影だったので、X100Fとテレコンバージョンレンズに出番が回ってきたわけだ。デジタルテレコンも組み合わせると1台で35mm〜100mmをカバー。コンデジと…

厚手のハンカチ

雑司ヶ谷の手作り市でハンカチを買い足し。この厚手のハンカチは以前からの愛用品で、これからの汗をかく季節に大活躍。そしてもう一つの用途はカメラを2台バッグに放り込む時のデバイダー。 <equipment>FUJIFILM X100F

桜の彩

新たに手に入れた写真集「Daido Moriyama:Ango」。坂口安吾の短編小説『桜の森の満開の下』に森山大道が撮り下ろした桜の写真を加えて造本家の町口覚さんの手で編まれたもの。光と陰影で豊潤な色彩が伝わってくる。今年の桜はモノクロで撮ってみよう。 <equ…

しばし立ち止まり

落とし物を拾い持ち主が見つけやすいように巻いたのか、強風をあびる樹木を思いやって巻いたのか。石神井池のほのぼのとした風景。 <equipment>FUJIFILM X100F

Burn Overflow

写真史に偉大な痕跡を残した中平卓馬の作品展「火―氾濫」@国立近代美術館。記憶をなくした後に撮られた縦構図の写真とそれ以前の作品に大きな断層を感じないのは、無意識のアプローチが成した結果なのだろうか。 <equipment>FUJIFILM X100F

これとそれと

吉祥寺のbook obscuraで写真集を3冊手に入れる。この店は、ご店主がすべての蔵書を読み込み深く理解されてるので、客が好みを伝えると最適な本を選んでくれるという都内でも数少ない写真集専門店。でも相談なしで自分の感覚でチョイス。相談しようにも欲しい…

春の光

雪が残る哲学堂。ずっと一番寒い季節に感じていた2月だが、歳を重ねたせいか十分に春を感じてしまうこの頃。 <equipment>FUJIFILM GFX50R + Leica Summicron50mm f2.0

福 or 復

節分の今日、今年も早稲田の放生寺で一陽来福のお札を新しいものに交換。すぐ隣の穴八幡宮で授与しているのは一陽来復。「福」と「復」、どちらが本家、本物と争わずに共存するように節分を賑やかに盛り立てている様子に気が和む。 <equipment>FUJIFILM X1…

いつどこでもコンテンツ

アメリカ橋ギャラリーで西田航さん(写真家)、石井朋彦さん(映像プロデューサー)、ドリキンさん(YouTuber )の写真展を。御三方の共通項は写真好きのライカユーザー。作品を観ていたら、突然YouTubeの収録が始まり、ぷらっと現れた造本家の町口景さんも…

適材適所

午後の曇り予報が外れ晴れ間が出たので、GFX50Rをもって哲学堂に。撮影を終えてストリートスナップを1枚撮ろうと一度しまったカメラをバッグから取り出すのに一苦労。今日はマウントアダプターを介してズミクロン50mmを着けていたので純正レンズよりはコンパ…

PERFECT DAYS

映画「PERFECT DAYS」で主人公の平山はトイレ掃除の仕事の休憩時間にフィルムカメラで木漏れ日を撮るのが日課。毎日毎日同じ樹を同じアングルで見上げて射し込む一期一会の陽の光に頷いて1枚だけシャッターを切る。この境地を演じる役所広司さんの笑顔が最高…

絵になる街

カメラを持って散策している間に何度もシャッターを切ってしまう街、谷中。トタン板の落書き風の描き込みさえ、この街では粋なアートになる。 <equipment>FUJIFILM GFX5OR + Summicron50mm f2.0

フィルム写真の記録#6

シャドーはつぶれ、ハイライトは白飛び。モノクロフィルムを使い始めた時はこんな失敗作ばかりだったが、場数を踏むにつれ少しだけ撮れ高が良くなってきた。 <equipment>Leica M3 + Summaron35mm f2.8

フィルム写真の記録#5

モノクロフィルムで撮った写真のプリントが仕上がってきた。色彩が無いから光の濃淡を操れていない写真はてんでつまらく、撮れ高はカラーフィルムよりさらに少ない。聞いていた以上に難しい世界。 <equipment>Leica M3 + Summaron35mm f2.8

フィルム写真の記録#4

自分が持っている一番古いオールドレンズは今から86年前の1937年に製造されたズマール50mm/f2.0。ライカレンズの中でも扱いにくい暴れん坊のクセ玉ながら、ハマった時は水彩画のような描写をするのが特徴。 哲学堂でバルナックライカにズマールをつけて2枚…

フィルム写真の記録#3

出来上がったプリントを見て最初に目がいったのは青い空。少し黄味がかったブルーの発色はコダックのフィルムの特徴だとか。デジカメで撮って色を調整しても、この空の青を出すのは難しそう。 <equipment>Leica IIIg + Elmar50mm f3.5

フィルム写真の記録#2

現像しないと何が写っているのか分からないフィルム写真。これを不便と感じる人はデジカメに戻ってしまうのだろう。どうということのない構図の写真でもフィルムで撮ったプリントには捨て難い雰囲気がある。 <equipment>Leica IIIg + Summar50mm f2

フィルム写真の記録#1

フィルムカメラでストリート写真を撮る場合、まず狙う場所を決めてから光量を測り、絞りとシャッタースピードを設定、次にファインダーを覗き手動でピントを合わせフィルムを巻き上げ、やっとシャッターが押せる。 デジカメなら2〜3秒の操作がフィルムだと…

猿橋と紅葉

今から180年ほど前に歌川広重が創作した「甲陽猿橋之図」のモチーフとなった風景。木製の橋と控えめに色を放つ紅葉が調和して美しい。 <equipment>FUJIFILM GFX50R + Summicron50mm f2

ルデコへの道

写真を学ぶワークショップ「ルデコへの道」の2回目を受講。参加者で組を作り、ます1対1で、次に1対グループで自分が撮った写真をポートフォリオレビュー風に説明する。この手のプレゼンテーションの場数はふんでるが、写真を言語化するのは難しい。 <equipm…

図録を2冊

紙の本が2冊到着。4〜6月に島根県立美術館で開催された「光の記憶」と7〜9月に葉山の近代美術館で開催された「中平卓馬×森山大道・挑発関係」。いずれも森山大道さんの二つの写真展のサイン入りの図録。写真を趣味にしてからデジタル本じゃなく紙に刷ら…

「見るまえに跳べ」

都写美で日本の新進作家展を鑑賞。ウクライナの現地に入り戦争の現実を描写した夢無子という新進作家のインスタレーション作品の前で固まる。館内写真撮影可能なのに、この作品だけはシャッターを押せず。 <equipment>FUJIFILM X100F

本歌取り 東下り

今日は渋谷の松濤美術館に。本歌取りとは有名な古歌の一部をもとに自分の創作性を加えて和歌をつくる手法だそう。それを写真や書や造作物の分野で表現するという斬新な世界。アーティスト杉本博司さんの奥深く刺激的な空間。 <equipment>FUJIFILM X100F

最高のもの

ライカのレンズの名称、Summicronズミクロン、Summaronズマロン、Summarズマールなどの頭に付いているSummはラテン語のSumma「最高のもの」が由来だとか。江古田駅でSummの4文字が目に入り、思わず立ち止まってしまった。何のことはない、四季の写真にSummer…

T3

T3フォトフェスティバルを観に京橋に。企画も規模も京都で開催される国際的な写真祭KYOTOGRAPHIEには及ばないが、昨年度の木村伊兵衛写真賞を受賞した新田樹さんの作品が非常に見応えがあった。場所柄もあるのか、熱心に観ている外国人の方が多かった。 <eq…

シリアスフォトグラファー

ギャラリーバウハウスで森永純さんの「モーメント・モニュメント」を観た。この作品展は森永さんがユージン・スミスの助手だったという経歴を忘れて観た方が良い。田中長徳さん曰く、森永さんはシリアスフォトグラファーのパーセンテージがほぼ100パーセント…

やわらかい描写

ミッドタウンでズマール5cmを試写。ボケは汚く盛大なフレアが発生する暴れん坊のレンズの評判はいかに。あいにくの曇り空でフレアについては確認できなかったが、どこかふわっとしたやわらかい描写はズマールならではなのだろう。期待通りでホッとする。 <e…

新入りのオールドレンズ

浅草の早田カメラ店さんでズマール5cmf2を購入。今から86年前1937年にドイツで造られたものでスウェーデンのユーザーを経て日本にやってきたものだとか。専用フードのSOOMPも一緒に手に入れた。ライカの古いアクセサリーは、在庫に出くわした時に手に入れな…